オミクロン、警戒度最高の「懸念される変異株」に 感染研が引き上げ

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下司佳代子
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 新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」について、国立感染症研究所は28日、警戒度が最も高い「懸念される変異株(VOC)」に位置づけたと発表した。これを受け、厚生労働省は同日、都道府県などに対し、新型コロナ陽性と判定された場合にゲノム解析を徹底するよう呼びかけた。

 感染研によると、オミクロン株にはウイルスの感染にかかわる部位「スパイクたんぱく質」に約30カ所の変異がある。27日時点で南アフリカで77例、ボツワナで4例確認されたほか、香港、イスラエルベルギー、英国、イタリアドイツ、チェコで確認されている。世界保健機関(WHO)は26日に、デルタ株などと並んで最も警戒度が高い「懸念される変異株」に指定していた。国内では27日時点で検出されていない。

 感染研は、ウイルスの疫学的な評価に十分な情報がないことなどから、26日時点ではオミクロン株を警戒度が一段低い「注目すべき変異株(VOI)」にしていた。だが、南アフリカで流行株がデルタ株からオミクロン株に急速に置き換わっており、著しい感染性の高さが懸念されること、オミクロン株のもつ変異はこれまでに検出された株の中で最も多様性があり、感染性の増加や既存のワクチン効果の著しい低下、再感染リスクの増加が強く懸念されることなどから、警戒度を最高レベルに引き上げた。

 現時点では「国内でのオミク…

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