エンタメ情報の発信内容に規制 中国、SNS原則1アカウントも

上海=井上亮
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 中国でインターネット上に出回る芸能人などのエンタメ情報に関して、中国政府のネット管理当局は23日、社会的に望ましくない内容を定めたリストを発表した。これまで芸能人やファン活動への規制を進めてきたが、表現内容にも踏み込んで、ネット空間の管理を強化する方針だ。

 国家インターネット情報弁公室の発表によると、先月26日付の通知で「アクセス至上主義やゆがんだ美意識といったあしき文化によって、価値観が損なわれている」と、芸能人やファン、メディアがネット上に発信する内容を問題視。富の見せびらかしや注目を集めるための下品な臆測、ファンに過度な消費を促すこと、虚偽・不正確な情報や中傷などといった行為を挙げて規制するとした。

 情報発信の手段も厳格に管理し、芸能事務所は原則として、SNSなど一つのプラットフォームにつき、一つの公式アカウントしか登録できなくする。

 プラットフォーム運営会社に対しては世論を監視する仕組みをつくり、問題があれば関連の当局に報告することを求めた。(上海=井上亮)

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