新型特急で高知横断の旅、奈半利から宿毛まで 日帰りはすでに満席

清野貴幸
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 JR四国土佐くろしお鉄道(本社・四万十市)は12日、高知県の東西約200キロをJRの新型特急2700系で横断するツアーを12月21、22日に実施すると発表した。6時間余りの乗車中に、雄大な太平洋の景色と沿線住民らによるおもてなしが楽しめるという。

 ツアーには団体専用の臨時列車(3両編成)を使用。21日の「宿毛号」は土佐くろしお鉄道奈半利駅を午前10時18分に出発し、JR土讃線を通って土佐くろしお鉄道宿毛駅に午後4時36分に着く。22日の「奈半利号」は午前10時8分に宿毛駅を出て、奈半利駅着が午後4時28分。どちらも途中、中村駅で乗り降りができる。奈半利―宿毛駅間の営業距離は191・8キロ。

 沿線のおもてなしもたっぷりで、ご当地キャラクターの見送りや中高生による和太鼓の演奏、サイクリストの歓迎並走、ふるまい酒などがある。奈半利号は到着直前に太平洋に沈む夕日を望める可能性がある。

 グリーン席、指定席利用の日帰りコースはすでに満席だが、指定席利用の1泊2日のコースには空きがある。旅行代金(大人)はホテルの1室利用人数に応じて3万7千円~4万2千円。それぞれ前日に室戸岬足摺岬の周辺を中心に貸し切りバスで観光巡りをする。四国内の最寄り駅からの往復切符が付く。

 10月に始まった四国デスティネーションキャンペーンの一環。土佐くろしお鉄道によると、新型コロナウイルスで打撃を受けた営業の回復策として、特に県内での人の移動を促す狙いがあるという。ツアー商品はJR四国旅の予約センター(087・825・1662)などで販売している。(清野貴幸)

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