ガソリン高抑制へ元売りに補助金案 異例の対策、効果は未知数

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新田哲史 長崎潤一郎 江口英佑
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 ガソリン価格の高騰を受け、萩生田光一経済産業相は16日、価格が一定の水準を超えた場合、石油元売り各社に補助金を出す方針を示した。卸売価格の上昇を抑え、小売価格の値上がり幅を縮めたい考えだ。値上げ抑制を目的にした元売りへの補助金は過去に例がなく、効果や公平性の面から疑問の声も出ている。

 政府内にはレギュラーガソリンの平均価格が1リットルあたり170円を超えた場合、上昇を抑えるため、1リットルあたり最大5円を出す案がある。いまの価格は170円以下で、このままだと発動しないこともあり得る。灯油や軽油などほかの油種を対象に含めるかどうかも検討している。

 19日にも決める緊急経済対策に盛り込む。2021年度予算の予備費を活用し年内にも制度を始める見通しだ。冬は原油の需要が高まりガソリン価格が上がりやすく、来年3月末まで続ける可能性がある。具体的な仕組みはこれからで、予算規模は示していない。

 原油高が経済回復を妨げない…

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