ワクチン未完了者に外出制限、罰金も オーストリアで感染状況悪化

松井望美
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 オーストリア政府は14日、新型コロナウイルスのワクチン接種を完了していない人を対象に、15日から外出を制限すると発表した。欧州メディアによると、違反すると最高1450ユーロ(約19万円)の罰金を科される可能性がある。一部の国民からは反発の声も上がっている。

 対象は12歳以上のワクチン接種を終えていない人たちで、仕事や生活必需品の買い出しなどを除き、外出が禁止された。

 政府が厳しい規制に踏み込んだ背景には、感染者の増加と、伸び悩むワクチン接種率がある。英オックスフォード大の研究者らによる「アワー・ワールド・イン・データ」のまとめでは、14日時点で、オーストリアの人口100万人あたりの1日の新規感染者数は1277人。英(531人)、独(229人)、仏(185人)といった欧州主要国と比べて多い。

 一方で、ワクチン接種を完了した人の割合はオーストリアが14日時点で63%と、仏(69%)、英(67%)、独(同)などより低い水準にとどまっている。

 オーストリアのシャレンベルク首相は14日、記者団に「国民を守るのが我々の仕事だ」と述べ、外出制限の導入に理解を求めた。(松井望美)

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