第4回「心が動かされる」とはこういうことか…25歳候補は試行錯誤した
佐藤瑞季
人前で話すのは好きだ。でも、私の演説、誰かに届いているのだろうか。
「多治見市出身の25歳、今井瑠々です。新型コロナの感染拡大で、若い世代が影響を受けています。私が代弁者になりたい」
「立候補したいな…」24歳のカノジョは言いづらそうに切り出した
衆院選の小選挙区では全国最年少の候補として、岐阜5区に立候補した立憲新顔の今井瑠々氏(25)は、約1万4千票差で次点に終わり、比例での復活もなかった。今井氏の選挙戦に、同学年にあたる記者が密着しました。
9月下旬の朝、JR多治見駅前(岐阜県)。立憲民主党から衆院選への立候補が決まり、「駅立ち」を始めてから半年近い。通勤客は足早に去っていく。
当時は自民党総裁選のさなか。演説の始まりは笑顔で。候補者の様子を動画サイトで見て採り入れた。
「有権者は演説をちゃんと聞いている」
「もっと政策の中身を話さないと」「話を詰め込みすぎ」。地元県議ら政治の先輩には様々なダメ出しを受けた。
10月19日に衆院選が公示…
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