第1回「立候補したいな…」24歳のカノジョは言いづらそうに切り出した

有料記事25歳新顔 選挙に出た

佐藤瑞季
[PR]

 あれは、クリスマスイブの少し前だったか。

 昨冬。コロナ禍でも、東京の街はイルミネーションがそれなりにきらめく。

 自宅近くを一緒に歩いていると、カノジョが言いづらそうに切り出した。

 「次の衆議院選挙で立候補したいなって……。どう思うかな」

 ――は?

 この人、なに言ってんだろう。

 交際して8年。そういえば、東日本大震災のボランティアに行って「政治家になりたい」って言ってたな。学生時代、「発信力を磨きたい」とアナウンススクールにも通っていたっけ。

 本気だったんだ。でもまだ24歳じゃん。

東京都内で会社勤めをしていた男性は、中学高校で同級生だったカノジョから「選挙に出たい」と切り出され、「思考停止」するほど驚きました。2人のその後を、同学年にあたる記者が取材しました。

 地元の知り合いに、「立憲民主党から立候補しないか」と声をかけられたようだ。

「だまされてる」「普通やらない」強く反対した

 数日後、こう伝えた。

 「絶対だまされてる。いいように使われるだけだから、やめた方がいい。普通、やらないでしょ」

 どう見ても、あきらめそうに…

この記事は有料記事です。残り1454文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

withU30

withU30

これからの時代を生きるU30世代が、社会に対して感じているモヤモヤ。政治や選挙にどんな思いを抱き、何を願っているのか、一緒に考えます。[もっと見る]