立憲前職の辻元清美氏(61)は大阪10区で維新新顔の池下卓氏(46)に敗れ、比例復活も果たせなかった。議員バッジを失うことが判明した1日未明、報道陣のカメラを前に「この結果をしっかり受け止め、今本当に責任を感じ、おわびの言葉しかありません」と沈痛な面持ちで語った。
8選をめざした選挙戦の中盤、報道各社の情勢調査で池下氏との接戦が報じられると、街頭で維新批判を増やした。だが、大阪の選挙区で擁立候補が全勝した維新の勢いにのみ込まれた。辻元氏は「途中から非常に大きな風を感じた。維新は10区だけでなく、大阪で大きな支持を得ている。しっかり自覚をしていかなければいけない」と話した。
「国会にしんどい人とか弱い人たちの声を届けたいという思いで活動してきたが、それができなくなるのが本当につらい」と述べた辻元氏。今後については「みなさんと相談しながらどういう風にするか考えたい」、党副代表や府連代表については「責任をとって辞任するのが筋だと思う」と述べた。
辻元氏は午前7時にJR高槻駅前に立ち、市民らに頭を下げた。激励の言葉をかけられると笑顔を見せ「また一から出直すね」と話していた。
同じころ、同駅前に姿を現したのは、辻元氏を下して初当選した日本維新の会の池下卓氏(46)。通勤・通学客に「昨日の衆院選で当選させていただきました。ありがとうございました」と感謝の言葉を述べた。その後、池下氏が辻元氏のもとへ駆け寄ると、辻元氏は「おめでとう。お見事でした」と握手を交わした。
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