自民は233で合格?立憲は140で勝ち?与野党、勝敗ラインの本音

有料記事2021衆院選

榊原一生 鬼原民幸 楢崎貴司
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 衆院選の投開票まで残り3日。「1強多弱」といわれた国会の勢力図がどう変わるかが焦点だ。岸田文雄首相は「与党で過半数」を目標に掲げて議席の上積みをめざす。野党第1党の立憲民主党は「共闘」の成果を上げ、野党勢力の拡大につなげたい考えだ。

 首相が掲げる勝敗ラインの「与党で過半数(233議席)」は、定数465議席のうち、自民党の公示前勢力(276議席)と公明党(29議席)を合わせた計305議席から70議席以上減らす計算で、政権は維持できるものの極めて慎重な目標だ。

 背景にあるのが、「議席減は想定内」との与党内の見方だ。4年前の前回衆院選では、小池百合子東京都知事が立ち上げた希望の党の参入で野党が割れ、定数の3分の2を超える大勝を果たした。

 しかし今回は、立憲民主党や共産党などが全国289選挙区の75%にあたる217選挙区で候補者を一本化。安倍・菅政権での新型コロナ対応への批判も根強く、「減り幅」をどれだけ抑えられるかが焦点となっている。自民党幹部からは40議席余り減となる単独過半数でも「合格ライン」との声が漏れる。

絶対安定多数は「261」

 首相は「与党で過半数」を掲…

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    曽我豪
    (朝日新聞編集委員=政党政治、教育改革)
    2021年10月29日17時44分 投稿
    【視点】

    さきほど期日前投票を済ませて来ましたが、若い人もお年寄りもいて、気のせいか厳しい表情の方々が多かったような気がします。街頭演説も、前からでなく後ろの方の聴衆の反応をいつも確認するようにしているのですが、立ち止まって難しそうな表情で演説を聞く

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