フッ素化合物からフッ素のみ除去へ 名古屋工業大チームが手法開発
木村俊介
フライパンの被膜などに使われる「フッ素化合物」のフッ素を取り除く技術を開発したと、名古屋工業大の研究チームが発表した。フッ素化合物にはフロンガスなども含まれるが、頑丈なために分解させにくかった。取り除いたフッ素の再利用にもつながるという。
フッ素を含む化合物は、医薬品や、自動車関連の材料などとしても使われている。抗インフルエンザ薬のアビガンや、スマートフォンの液晶、有機ELにも含まれているという。
ただ、安定していて分解処理が難しいため、使用済みのフッ素化合物の処理が課題。沖縄では、発がん性が疑われる有機フッ素化合物の一種「PFOS(ピーフォス)」を含む水を米軍が下水に放出する問題が起きた。
チームは、フッ素化合物にホ…