自傷で薬を飲む女子大学生 高度成長時代の不満、SNS時代は不安に

有料記事

松山紫乃
[PR]

 身近なことで何となく覚えた違和感や苦しさ。そこから一歩踏み出し、行動を始めた若者たちがいます。衆院選を前に、若い世代の「モヤモヤ」と、政治とのつながりを考えます。

 「これはみんなとフォローし合ってるアカウント、これは仲良い人限定の『裏アカ』です」

 写真や動画を投稿するインスタグラムに、相手によって使いわけるアカウントが五つ。「もう使っていないものもありますけど」。愛知県内に住む大学1年生の女性(19)は笑った。

 高校まで熊本県で過ごした。大学の入学式は、「入学式用」のツイッターアカウントで「#春から(大学名)生」と投稿し、知り合った人と参加した。インスタのフォロワーは約千人。楽しいけど、「気にするタネが増えた」気もする。

 家族との関係が悪いとは思わない。リアルの友だちも、少ない方ではない。

 それでもずっと、誰にも打ち明けられない「モヤモヤ」を抱えてきた。

 ――周りの目に対し、ひとより敏感な気がする。

 市販の風邪薬を一度に10錠以上飲む。そんな「自傷行為」が始まったのは小学校高学年のころだった。

 頭痛がして吐き気に襲われる…

この記事は有料記事です。残り1468文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら