韓国初の国産ロケット打ち上げ、宇宙空間の軌道に乗せられず実験失敗
ソウル=鈴木拓也
韓国初の国産ロケット「ヌリ」が21日、韓国南部・全羅南道の羅老(ナロ)宇宙センターから打ち上げられた。しかしダミーの衛星を宇宙空間の軌道に乗せることはできず、実験は失敗した。文在寅(ムンジェイン)大統領は「残念だが、目標に完全に至ることができなかった」とコメントした。
ヌリは、韓国航空宇宙研究院(KARI)と韓国企業が開発した液体燃料を使う3段式ロケット。全長47・2メートル、重量は200トンで、1・5トンの衛星を軌道に乗せるために開発された。2010年に開発を始め、1兆9572億ウォン(約1902億円)を投じた。
1トン以上の衛星の打ち上げ能力を持つロケット保有国は世界で日本や米国、中国など6カ国。韓国はその仲間入りを目指し、来年5月に再び打ち上げを計画する。
韓国は米韓ミサイル指針によ…
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