「うざい」「はい論破」すさむ学級チャット ネットいじめ過去最多

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桑原紀彦 三島あずさ
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 文部科学省の2020年度の問題行動・不登校調査で、児童生徒間のネットを使ったいじめ件数が過去最多になった。コロナ禍で子ども同士の接触が減るなか、いじめの総数は7年ぶりに減ったが、ネットいじめは増える一方だ。何が起きているのか。

 今年度からすべての小中学生に1人1台の情報端末が配備され、子どもたち同士がネットでやりとりする機会は大きく増えた。

 ある男性教諭が勤める東京都内の公立小学校では、クラス全員のチャットで画像や短いコメントの投稿が相次ぎ、通知音が鳴り続けると、「うざい」などの言葉が飛び交うことがある。意見を交わすうちに、「はい論破」など、言い負かしたことを誇示するような言葉が投稿されたり、誤字を指摘する際に、嘲笑を示す「草」という文字が加えられたりすることもあった。

 教諭は「(配備された端末で…

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    ドミニク・チェン
    (情報学研究者)
    2021年10月20日8時54分 投稿
    【提案】

    まず一年間で学校側によって認知されているだけで51万件以上もいじめがあること、そのうちネットいじめが1万8千件以上もあることに衝撃を受けます。一児の親としても、胸が痛みます。そして大人でさえストレスやトラブルが多いチャットやSNSというツー

    …続きを読む