神社で「昭和の時代展」 

武田啓亮
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 新宿区歌舞伎町の稲荷鬼王神社の境内で、終戦直後から1964年の東京五輪の時代を中心に新宿の街の写真や当時の絵本などを紹介する「昭和の時代展」が開かれている。

 時代展は、毎年同神社で開かれている「新宿恵比寿べったら祭」(19日と20日)に先がけた催しで、今年で17回目。神社に保管されていたり、地域の住民から寄贈されたりした写真や絵本の写しなど約70点が展示されている。

 新宿駅や職安通りなど当時の街並みを切り取った写真のほか、1950年代のミニコミ紙、地元の市民が手作りした街の地図などもある。終戦直後に発行された英語学習のための絵本には、子どもたちが進駐軍の兵士と会話する様子が描かれ、男女別学を兵士が不思議がるやりとりも。

 展示の内容は毎年入れ替えているが、今年は特に日本が復興し、経済成長を遂げていく時代のものを多くピックアップした。宮司の大久保直倫さん(57)は「新型コロナの流行で世の中に元気がない今、勇気づけてくれるようなものを選んだ」と話す。

 展示は20日まで、観覧は無料。(武田啓亮)

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