保守分裂の福岡5区 野党が候補一本化 共産が自ら取り下げ

2021衆院選共産立憲

松沢拓樹
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 共産党福岡県委員会は13日、衆院福岡5区での候補者擁立を見送り、立憲民主党と一本化すると発表した。5区は保守分裂で自民票が割れる公算が大きく、野党候補の一本化で自民批判票や野党票を固めて議席獲得をめざす。

 5区はこれまで、自民現職の原田義昭氏(77)、自民県議で新顔の栗原渉氏(56)が公認争いを展開。野党側は立憲新顔の堤かなめ氏(60)と共産新顔の古賀新悟氏(57)が立候補をめざす構図が続いていた。

 分裂する自民を相手に野党共闘が実現すれば勝利が近づくため、共産と立憲は一本化に向けた協議を続けてきた。調整は難航していたが、共産側が自主的に立候補予定者を取り下げる判断をしたという。

 内田裕・党県委員長は13日に開いた記者会見で、自主判断に至った理由について、「県内では立憲への一本化だが、全国的には共産への一本化も行われており、対等で平等の共闘」と説明。その上で、「一本化された候補の勝利をめざして、自公勢力を少数に追い込み、政権交代を実現したい」と話した。(松沢拓樹)

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