五輪反対の声「嫌みでなく、本当にありがたかった」 組織委橋本会長

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構成・野村周平
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 2020年東京オリンピック(五輪)・パラリンピック大会組織委員会の橋本聖子会長が朝日新聞などのインタビューに応じた。東京大会への批判をどう受け止め、未来につなげるか。札幌市が招致をめざす2030年冬季五輪への関わりは。今後の五輪のあり方は。政治家、オリンピアン、組織委会長の視点を交えて思いを語った。

 ――大会を振り返って。

 閉幕から1カ月、自治体やスポンサー、医療関係などのあいさつ回りをしている。すべての人が、開催してくれてありがとう、と言ってくれる。

 これから大会の決算、開催報告など重要な局面を迎える。開催の意味と価値を分かりやすく国民に説明する責任を果たして、初めて大会が終わる。それらをしっかり見える化していく。あとは、ここからいかに付加価値をつけていくか。特にパラリンピックに映し出されたものを政策に変えて実行していくと、共生社会や多様性と調和を実現した国になる。

 ――大会前は世論の逆風が強かった。

 開催反対の人たちに対して…

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    内田良
    (名古屋大学大学院教授=教育社会学)
    2021年10月7日10時32分 投稿
    【提案】

    学校の熱中症についていうと、その多くが夏の部活動で発生しています。 記事最後にある持続可能なオリンピックの語りは、そのまま、「オリンピック」を「部活動」に置き換えて考えてみるとよいでしょう。大会開催は、基本は春または秋として、室内競技は冬

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    井本直歩子
    (元競泳五輪代表・途上国教育専門家)
    2021年10月7日18時23分 投稿
    【視点】

    政治家であり、スポーツ界のトップでもある橋本会長ならではのコメントは、今後のスポーツ界のあり方への示唆が多く含まれていて、非常に重要なインタビューだと思いました。 今でもオリパラ開催に不満を抱えたままの人は多くいると思いますが、開催か

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