コロナ軽症者用の飲み薬、一定量調達へ交渉 米メルク製

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 米製薬大手メルクが開発している新型コロナウイルスの飲み薬「モルヌピラビル」について、政府は早ければ年内に特例承認し、一定量を調達する方向で同社と交渉に入った。軽症者向けで、重症者を減らすことができると期待されている。

 モルヌピラビルは12時間おきに5日間、計10回服用する。メルクが1日に発表した日本などでの臨床試験(治験)の中間結果によると、軽症や中等症の患者が入院したり、死亡したりするリスクを半減させることができたという。

 メルクは近く米食品医薬品局(FDA)に緊急使用許可(EUA)を申請するほか、日本の厚生労働省にも製造販売の承認を申請する考えだ。

 国内で認められている軽症者向けの治療薬は、「ソトロビマブ」と、抗体カクテル療法の「ロナプリーブ」があるが、いずれも点滴薬で、比較的簡単に服用できる飲み薬への期待は大きい。世界的に需要が高まることが予想され、政府は必要な量を確保できるように交渉する。

 米政府は6月、メルクが開発に成功すれば170万回分を12億ドル(約1300億円)で調達する契約を結んでいる。

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