自民党の甘利明幹事長は3日のNHKの番組で、2019年の参院選広島選挙区をめぐり、党本部が河井案里氏=公職選挙法違反(買収)の罪で有罪判決が確定、参院議員を失職=側に提供した計1億5千万円について「再調査する考え方はない」と述べた。自身の過去の「政治とカネ」をめぐる疑惑については、野党が求める国会招致には否定的な考えを示した。
甘利氏は、河井氏側への資金提供について再調査を否定し、「これは(岸田文雄)総裁がはっきりおっしゃっています」と強調。河井氏が過去の政治資金収支報告書などを訂正したことを踏まえ、「金額と領収書が全部合っている。選挙管理委員会で閲覧できるので見てください」と述べた。
同党は先月22日、資金提供をめぐり「(買収などに)使った事実がない」などとする河井氏ら作成の報告資料を公表。ただ、領収書など裏付けとなる資料は示されず、党独自の調査も行わなかった。岸田文雄総裁は同29日の記者会見で、「いま一度確認をし、必要であるならば説明をする」と語っていた。
自身の国会招致「趣旨には合わない」
また甘利氏は、経済再生相だ…
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