「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」の世界再現 高知県立文学館で企画展

清野貴幸
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 幸運な人だけがたどり着けるという駄菓子屋を舞台にした児童文学作品「ふしぎ駄菓子屋 銭天(ぜにてん)堂」の企画展が、高知市丸ノ内1丁目の県立文学館で開かれている。

 作家廣嶋玲子さんによる連作短編(絵はjyajya=じゃじゃ=さん担当)。文学館によると、登場人物の選択で運命が分かれる展開が魅力という。小学生を中心に人気で、累計発行部数は350万部を突破。テレビアニメ化や映画化もされているという。

 銭天堂の展覧会は全国初といい、約170点の資料を展示。下絵やラフスケッチ、表紙カバーのイラストに加え、作品に登場する人気駄菓子10点を立体的に再現した。路地裏を再現したという会場は昭和レトロな雰囲気で、作品に入り込んだような写真が撮れるコーナーもある。

 市内から母親と訪れた小学4年の福永陵太君は全巻そろえるファンだといい、「(店主の)紅子が出すいろいろなお菓子の力で人生が変わるのがおもしろい」。企画展は11月14日まで、会期中無休。観覧料は一般500円、高校生以下無料。(清野貴幸)

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