トヨタ販売店を家宅捜索 愛知県警、不正車検の疑い

高絢実
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 トヨタ自動車の系列販売会社で不正車検が相次いでいた問題で、愛知県警が、最初に不正が発覚した同県豊橋市の販売店「ネッツトヨタ愛知プラザ豊橋」を道路運送車両法違反などの疑いで家宅捜索していたことが分かった。

 ネッツトヨタ愛知の担当者は取材に、8月に捜索を受けたとし、「会社をあげて真摯(しんし)に対応し、捜査に全面的に協力します」と話した。

 国土交通省中部運輸局は3月、2018年12月~今年1月に受け付けた全車両5158台で検査の一部を不正に省いていたと発表。同店の指定自動車整備事業の指定を取り消した。県警は、同店で保管する整備記録簿などを元に、不正の実態や販売店の検査態勢などを調べるとみられる。

 トヨタによると、これまでに同店を含め系列販売会社15社16店舗で6659台の不正車検を確認。スピードを優先し、整備士不足のなかで業務が過密になり、不正が行われたとみられている。トヨタは29日、車検の作業手順の見直しなど再発防止策を発表した。(高絢実)

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