ナンバープレートがない…高級住宅街で連続盗難 狙われた数字の謎

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山崎輝史 藤牧幸一
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 愛知県名古屋市内の高級住宅街で一夜にして8台の車からナンバープレートがなくなった。盗んだ犯人の狙いは何なのか。数日後、事件のあった現場を歩いた。

 7月下旬、住宅街のマンションや月決めの駐車場には、前後のナンバープレートがない車が3台置かれていた。500メートルほどの狭いエリアだ。管轄する警察署によると、ほかに5台の被害も確認されたという。

 「以前、車庫荒らしに遭ったこともありましたが、ナンバープレートは初めて」。被害に遭った家の女性は、朝でかけようとしたときに盗難に気づいたという。再発行の手続きをしているが、お金もかかる。「悲しいというか、どうしようもないですね。どうしてこんなものを……」と首をかしげた。

 この住宅街で狙われた車のナンバーには特徴があったという。

 「1100」など上2ケタか下2ケタが同じ数字であったり、「・・11」の2ケタや、「・・・1」の1ケタだったり。特に1ケタ、2ケタの番号は人気があるため、「抽選対象希望番号」になっている。県警幹部は「特徴のある数字だが、意図がよく分からない。ナンバープレートを変造するときに使いやすいのか……」。

 連続盗難は名古屋市の郊外でも確認されている。一般に盗まれたナンバープレートは盗難車に取り付けたり、複数枚を組み合わせるなどして「偽造ナンバー」にしたりするとされる。県警幹部は「窃盗犯はほとんど、車もナンバープレートも盗品を使う。特殊詐欺集団や暴力団も使っているかもしれない。盗難ナンバーが重要な犯罪ツールになっている」と指摘する。

 愛知県内の車の部品を狙った窃盗被害は、減少傾向にある。2010年は約1万件だったが、昨年は約1200件まで減少。ナンバープレートも約10年前は年間2千件以上発生していたが、昨年は約670件に減った。ただ、内蔵型が普及して被害が激減したカーナビに代わって、近年はナンバープレート盗が全体の半数を占める。

対策は「一手間」かかるねじ

 ナンバープレートは特に対策…

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