約80万人分の名簿データを533万円で――。大村秀章・愛知県知事へのリコール署名偽造事件の初公判で、検察側は、被告らが大量の個人情報を東京都内の名簿業者から購入したと指摘した。
こうしたデータは、一定の条件のもとで本人の同意なく第三者に提供することが認められており、訪問販売で使う企業も少なくない。
都内の雑居ビルの2階。
田中孝博被告(60)の次男の雅人被告(29)に名簿を売ったとされる業者の事務所を訪ねた。
店内の書棚には職員録や高校・大学の同窓会の名簿が並ぶ。
この業者の関係者は、今回の事件について、「困惑しかない」と打ち明ける。
さまざまな人が「客」として名簿を買いに来るといいます。中には購入目的がはっきりしない人も。記事後半では、大量の個人情報を扱う名簿業者の本音に迫ります。
雅人被告に対応したのはこの…
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