米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長が、トランプ大統領(当時)が政権末期に暴走することを警戒し、中国軍に対して攻撃の意図はないことを電話で伝えていたことが明らかになった。万が一攻撃することになった場合は、事前に通知するとも伝えていた。近く出版される、ワシントン・ポスト紙のボブ・ウッドワード記者ら2人の新著「ペリル(危険)」の内容を、複数の米メディアが報じた。
新著の内容を報じた同紙によると、ミリー氏は、大統領選挙の投開票日直前の昨年10月30日に中国軍の李作成・連合参謀部参謀長に電話をして「米国政府は安定しておりすべて順調だ。我々はあなた方を攻撃するつもりはない」と確約した。また、「もし攻撃することになった場合は、私からあなたに事前に伝える」とも伝達したという。
2度目の電話は、トランプ氏支持者による米議会襲撃事件から2日後の1月8日だった。ミリー氏はこのとき「我々は落ち着いており、何も問題ない。ただ民主主義は時にずさんになる」と伝えたという。
ミリー氏は当時、選挙後のト…
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