スマホのなかの家族写真やネット銀行口座… もし突然、亡くなったら

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浜田知宏
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 家族写真、友人の連絡先、インターネットバンキングの口座……。スマートフォンやパソコンには様々なデータが保管されています。もし突然、あなたが亡くなったら、そのなかで大事なものを家族に残せますか?

 「経営者だった父が急死した。税理士とのやりとりで、家族が知らない会社が登記されていたと分かり、父に隠し資産があるのではと疑念を抱いた。遺品のパソコンのパスワードが分からないので解除してほしい」

 データの復元やパスワード解除のサービスを展開する「デジタルデータソリューション」(東京都港区)に寄せられた相談の一例だ。

 このケースでは依頼者が遺族だと確認したうえで対応し、パスワードの解除やデータ復旧に成功。パソコンからは、会社登記に関する書類やネット証券、ネット銀行の口座データが見つかったという。同社は2017年9月に「デジタル遺品」に特化したサービスを始めた。

 担当するフォレンジクス事業部長の嘉藤哲平さんは、「依頼内容はパスワードの解除に関するものが半数を占める。解除に必要な期間は機種によって様々。短くても数日、長いものは年単位の時間が必要になる」と説明する。料金は機器によって異なるが、一般的に数十万円ほどかかるという。

 同社のまとめでは、これまでに依頼された機器は、スマホと携帯電話で全体の半数以上となった。故人の死因は、「自死」「突然死」「事故死」など遺族にとっては突発的なものが大半を占めた。

デジタル遺品、主な三つのトラブルとは

 嘉藤さんは「ネットバンキン…

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