小澤征爾とはいわば「きょうだい」 デュトワはリハを「作品」にした
編集委員・吉田純子
リハーサルそのものが、すでにひとつの芸術作品だった。
コロナの影響で中止になった「セイジ・オザワ松本フェスティバル」のサイトウ・キネン・オーケストラ公演が9月3日、無観客で演奏・配信されるにあたり、前日のシャルル・デュトワによる最終リハーサルがメディアに公開された。
指揮者の中で培われていた音楽が、どのように身体を通じて放射され、楽員たちに伝わり、鮮やかな音色となってはじけるのか。現代最高の解像度の映像で伝えられているかのようで、一瞬一瞬に心が躍った。
9月5日午後3時から同公演の再配信がある。無料。https://www.youtube.com/watch?v=I1FXo3Lptj4 秋に有料配信を予定している。
指揮台を置かず、前後左右、自在に
この日はリハーサルの3日目。指揮者によってはさっと通すだけにとどめ、ハイ、いいですね、明日はよろしくお願いします、となることも少なくない。
記事後半では、デュトワが語る「小澤征爾との共通点」なども紹介しています。
しかし、デュトワは休憩時間…
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