新たな対策緩和案、専門家ら反発し大幅削除 官邸は緩和拡大要望

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西村圭史 市野塊
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 政府の新型コロナウイルス対策分科会は3日、ワクチン接種が進む中での新しい感染症対策を提言した。対策を緩和したい首相官邸の強い要請で、尾身茂会長が提言案をまとめたが、医療が逼迫(ひっぱく)する中で出したことに分科会の専門家らが強く反発。酒の提供に関する部分などを大幅に削除した。

 提言案では、時期によって対策を2段階に分類。より近い将来である「希望者にワクチンが行き渡るまで」は、ワクチンを接種していれば、感染症対策をとって第三者認証を受けた飲食店を活用できるとした。旅行は基本的な感染防止策を行いつつ、小規模分散型を求めた。カラオケや合唱もマスクの着用などを行えば可能とした。飲食店も感染対策をすれば酒の提供や営業時間短縮要請の緩和を可能とした。

 11月ごろに「ワクチンが希望者に行き渡ってから」は、接種の証明や、ワクチンを打っていない人の検査の陰性証明を組み合わせた「ワクチン・検査パッケージ」の活用を提示。緊急事態宣言が出ていない場合、県境を越える出張や旅行、全国から人が集まる大規模イベント、冠婚葬祭や入学式・卒業式後の宴会も可能とした。

 分科会では専門家から、現時…

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