吉野家の牛丼、子ども食堂でどうぞ 宮城県内で提供開始

石橋英昭

 子どもたちにおなかいっぱいになってもらおうと、牛丼屋チェーンの吉野家が8月から、宮城県内各地で開かれている「子ども食堂」に、牛丼の無償提供を始めた。コロナ禍で仕事が減るなどして、食費を切り詰めている家庭に喜ばれている。

 8月26日には4号線岩沼店(岩沼市)が、「いわぬま・こども食堂+(プラス)」のために牛丼並盛り100食分を用意。みやぎ生協店舗内の会場には、ひとり親家庭を中心に30家族ほどが訪れ、寄付で集まった野菜やお米と一緒に、つくりたてのヨシギュウを持ち帰った。9人の子を育てているという柴田町の女性(35)は「みな牛丼が大好きで楽しみにしていた。大助かりです」。

 この食堂ではコロナ禍の中、集まっての食事はせず、食材や弁当を配るパントリー形式で毎月活動を続けている。仲間と4年前から食堂を主宰する坂本久子さん(74)は「最近は派遣切りにあった人、時短で収入が減り困っている人などが目立つ」という。

 吉野家は子どもへの食事支援を全国で進める。現在、県内にある子ども食堂は約70カ所で、毎月3カ所に提供する予定だ。北日本吉野家のエリアマネジャー河合辰典さん(45)は「皆さんが喜ぶ顔を見て感動した。うちの自慢の牛丼をおいしく召し上がれ」と話した。石橋英昭