自宅療養中に音信不通 急増する死者、疾患ない40代も

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岡戸佑樹
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 新型コロナウイルスの感染爆発が続く東京都内で、亡くなる患者が増えてきている。8月に入って発表された死者数は26日時点で122人に上り、7月の59人をすでに大きく上回る。重症化しやすい高齢者だけでなく、自宅療養していた50代以下の患者の体調が急変して死に至るケースも続出している。

 今月2日。保健所の職員が警察とともに自宅を訪れた時、50代の男性はすでに息を引き取っていた。感染が判明して9日後のことだった。

 男性は、高血圧糖尿病を患っていた。陽性結果が出た7月24日時点では発熱はあったものの、息苦しさは感じず、一人で暮らす自宅で療養することになった。

 だが、翌25日に保健所の職員が自宅を訪れても、男性は玄関から出てくることはなかった。保健所が毎日かけていた電話にも出ず、自宅に置いていった手紙に対する反応はなかったという。

 8月18日に亡くなった50代男性は、糖尿病と肝臓に疾患を患っていた。入院先を探していたが、見つからずに自宅で待機。死亡した当日に容体が急変した。ワクチンは1回目を接種済みだったという。

 基礎疾患を抱えていない患者の体調が悪化し、死に至った事例もある。

保健所が連絡した日の夜、容体が急変

 40代の女性は5日に陽性が…

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