簡易検査キット、幼小中に配布へ 専門家は「混乱」指摘

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桑原紀彦 天野彩 宮坂麻子
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 政府は、新型コロナウイルスに感染しているかを調べる「抗原検査」の簡易キットを、新学期に入った9月上旬から全国の幼稚園と小中学校に配る方針だ。教職員や子どもの感染をいち早く見つけるのが狙いだ。専門家は、PCR検査より「偽陽性」や「偽陰性」の結果が出やすいとして、使い方に注意が必要だとする。

 政府が配布する簡易キットは計80万回分。抗原検査はウイルスのたんぱく質(抗原)と反応する抗体を用いた検査法で、鼻の奥に綿棒を入れてこすりつけ、その綿棒を浸した液体を判定用の容器に垂らすと15~30分ほどで結果が出る。

 文部科学省によると、キットによる検査の対象は原則として教職員で、場合によって小4以上の児童生徒も含める。空き教室などで教職員も子どもも自分で検査を行う。担当者は「教職員は具合が悪くとも無理をしがちなため、キットを活用してもらっていち早く診断につなげたい」と話す。

具合悪い子どもは検査?帰宅?

 文科省は、「具合が悪くなっ…

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