王位防衛の藤井聡太二冠 「足りないところ見つかった」

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村瀬信也
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 将棋の藤井聡太王位(19)=棋聖と合わせ二冠=が25日、徳島市で行われた第62期王位戦七番勝負(新聞三社連合主催)第5局で挑戦者の豊島将之竜王(31)=叡王と合わせ二冠=を破り、対戦成績4勝1敗でタイトル防衛を果たした。藤井王位は対局後、記者会見に応じた。一問一答は以下の通り。

――豊島竜王との初めてのタイトル戦。2日制で戦ってみた感想は。

「振り返ると、序中盤でリードを奪われてしまう展開が多かった。2日制の長い対局だとその差が大きく出てしまって、課題の多いシリーズだと思った」

――事前に戦型選択の幅を広げたいと話していた。

「戦型的には相懸かりが3局、角換わりが2局。それぞれ違う展開になった。豊島竜王と長い持ち時間でいろいろな将棋を指せて勉強になった」

――対局で各地を巡った。将棋盤の外で印象に残ったことは。

「今期の王位戦、第4局は予定されていた嬉野対局(佐賀県嬉野市)が、大雨で対局地が変更となってしまった。コロナ禍もあって大変な状況の中で環境を整えていただいて、本当に感謝している。第2局では、北海道で初めて電車に乗ることができた。そういう面でも充実していた」

――昨日、今日と(徳島市の料亭)渭水苑(いすいえん)は初めての対局場だった。印象は。

「自分は今回初めてうかがった。落ち着いた雰囲気の対局室で、ご飯もすごくおいしくいただいた」

――ご飯やおやつで印象に残っているものは。

「2日目に鉄火丼をいただいた。対局中は丼ものは食べやすい。おいしくいただいた」

――徳島にも藤井王位のファンがたくさんいる。徳島のファンに一言。

「ご観戦いただきまして、ありがとうございました。徳島の地で防衛という結果を出すことができてうれしく思っている。また来年もあるので、いい将棋をお見せできるように精いっぱい精進したい」

――7月の棋聖戦に続いての防衛。渡辺明名人、豊島竜王という4強の一角を挑戦者に迎えてのタイトル戦だった。それについての心境は。

「棋聖戦、王位戦と防衛戦で結…

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