特別養護老人ホームなどの介護保険施設で、一部の高齢者の利用料が8月から大幅に上がりました。負担増になるかどうかは、その人の年金額や預貯金額などによって違ってくるので、複雑です。
そもそも、なぜ支払う額が増えるのか。介護保険を使ったときの自己負担(1~3割)が増えるわけではない。介護保険施設の食費や部屋代の負担を軽くするための補助(補足給付)が減額・縮小されるためだ。
この見直しは、特養や介護老人保健施設、介護医療院などで暮らす人と、在宅介護で施設のショートステイ(短期入所)を利用する人にかかわる。有料老人ホームや認知症高齢者グループホームの場合は補足給付がないので、影響はない。
厚生労働省によると、今回の見直しで約27万人の負担が増える。どんな人の負担がどれぐらい増えるのか。一覧にまとめた=下図。
負担増の可能性があるのは、7…