鳥貴族社長 バーガー店に意欲 「酒類だけでは弱い」

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聞き手・宮川純一 栗林史子
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 焼き鳥居酒屋チェーンの鳥貴族ホールディングスの大倉忠司社長は17日、朝日新聞のインタビューで、緊急事態宣言の期限延長や対象地域の拡大について「業績は厳しい状態がつづく」と述べた。「酒類の提供のお店だけでは経営基盤が弱い」とも話し、今月23日に東京都内に1号店を開くバーガー専門店を積極的に広げ、ビジネスモデルの転換をはかっていく考えをしめした。

 ――政府が本日にも決める、緊急事態宣言の期間の延長と範囲の拡大の影響をどうみていますか。

 「今の感染状況をふまえると致し方ない。企業の社会的責任を考えると(要請に)協力していかなければならない。業績については、休業(期間)が延長になるので厳しい状況が続いていくが、仕方ない」

 ――営業時間の短縮に応じた場合の協力金など、政府の支援策をどう評価しますか。

「事業者によって規模がちがうので、協力金が一律(同じ)というのは不公平と考えている。店舗の規模、売り上げに応じた協力金を支給すべきだ」

 ――緊急事態宣言下でも、お酒を提供しているお店もあります。

 「企業規模が大きくなればなるほど、企業の社会的責任も大きくなる。(酒類提供の自粛は)やはり仕方ないのかなと思う」

 ――ワクチンの接種が進めば、居酒屋のビジネスはコロナ以前の状態に戻ると思いますか。

 「(政府が希望者全員の接種を終えるとしている)11月にある程度、収束に向かう動きは出ると思うが、コロナ前の日常に戻るのは来年かなと思う。11月に(接種率が)70%ぐらいいけば、感染の流れは変わると思う」

 ――8月23日に東京・大井町にチキンバーガー専門店を開きますが、ねらいは何ですか。

 「コロナで酒類を提供する焼き鳥居酒屋1本でやっていると、打撃を受けた。10年に1度ぐらい、パンデミックが起きる可能性があるとも聞く。酒類提供のお店だけでは経営基盤が弱い。(バーガー店の)構想はコロナ前から持っていたが、ピンチをチャンスにしてハンバーガー業態の創業を早めようと思った。1千店舗をめざそうと思う」

 ――バーガー店の競争は激し…

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