アシックス シューズ好調で増収 五輪の影響を穴埋め

田中奏子
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 スポーツ用品大手アシックス神戸市)が13日発表した2021年6月中間決算は、海外を中心にランニングシューズの売れ行きが好調で、売上高が中間期では4年ぶりに2千億円を超えた。同社は東京五輪パラリンピックのスポンサー企業で、五輪の無観客開催で応援グッズなどの売り上げは当初の想定を下回る見込みだが、好調なシューズの売り上げでカバーできるとみている。

 同社は五輪・パラリンピックの「ゴールドパートナー」で、スポーツ用品メーカーでは唯一のスポンサー。公式応援グッズのほか、日本選手が表彰式で着用するウェアなどをてがけているが、グッズなどの売り上げは、開催が延期される前に想定した200億円を下回る見通し。

 ただ、コロナ下での健康意識の高まりや新モデルの投入などでランニングシューズが好調。6月中間決算の売上高は前期比42・6%増の2094億円だった。これまで五輪の影響が不透明として幅を持たせていた21年12月期通期の業績予想の修正も発表し、売上高は前期比20・1%増の3950億円、純損益は25億円の黒字(前期は161億円の赤字)を見込んだ。

 広田康人社長は13日の会見で、8日に閉幕した五輪について「大会は非常に大きな盛り上がりを見せた。アシックスのブランドを世界中に発信でき、我々にとって非常に大切な機会になった」と述べた。(田中奏子)

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