「ウクレレヒーローがいたっていい」 革新続ける28歳
定塚遼
ウクレレはハワイ音楽に閉じ込められている?
ウクレレといえばハワイアン音楽だ。28歳のウクレレ奏者・名渡山(なとやま)遼は、そんな強固に結びついた固定観念を打破し、ウクレレの楽器としての可能性を広げようとしている。
ロックやラテン、ファンク、ジャズ、フランス民謡……。7月28日にリリースした新アルバム「Sense」では、異なる表情を見せる10曲が並んだ。
打楽器のように弦をたたきつけて音をだすベースの奏法・スラップを初めてウクレレに取り入れる試みなど、いずれの楽曲も、従来のウクレレのイメージとは一線を画した革新の風が吹く。
「ウクレレがかわいそう」 革新が生んだ反発
ときにギターのような鋭いカッティングを見せるが、放たれる音はギターよりも早く減衰し、吸い込まれるように消えて残響を残さない。
「桜が散るようなはかなさ」…
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