道が新しい防災情報システム 新避難情報

中野龍三
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 【北海道】住民や市町村に気象情報を知らせる道の「防災情報システム」が今月、リニューアルした。5月の法改正で新しくなった避難情報の表現に改め、14カ国語で配信する。

 防災情報システムは道と市町村をネットワークで結び、大雨や地震などの気象情報を市町村に伝えるほか、ポータルサイトやメールで住民にも防災情報を発信している。2011年に運用を開始した。

 今月から運用の新システムは、5月の法改正で変更になった新たな避難情報に対応。警戒レベルの名称が変わり、レベル5は「緊急安全確保」、レベル4はこれまでの「避難勧告」がなくなり「避難指示」に一本化、レベル3は「高齢者等避難」となったため、これらに応じたメールを住民に通知できるようにした。

 ポータルサイトや登録した人が受け取る防災情報メールの言語は、これまでの英語や中国語など6カ国語から、スペイン語やベトナム語などを加え14カ国語にした。在住外国人だけでなく海外からの観光客にも活用してもらう狙いだ。

 警報などが出ている市町村がわかるポータルサイトの地図上では、開設された避難所を表示する機能も追加した。収容人数も示したほか、定員に達して市町村が受け入れを不可を入力すると、地図上のアイコンが変わりすぐにわかるようにした。昨年の九州豪雨で、コロナ対策のため避難所の定員が絞られ、避難所に入れない人がいたことを受けたものという。

 新システムの整備費は4億5千万円。道危機対策課は「北海道はこれから大雨や台風の時期を迎える。激甚化する自然災害から身を守るためのツールとして活用してほしい」としている。ポータルサイトは、https://www.bousai-hokkaido.jp別ウインドウで開きます(中野龍三)

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