河野行革相の「霞が関FAX廃止」 本当にできたの?

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栗林史子 土居新平
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 河野太郎行政改革相は6月15日、東京・霞が関の中央省庁でのFAX利用を同月末で原則廃止する方針を公表した。本当にできたのか、いくつかの省庁に聞いてみると――。

 内閣官房の行政改革推進本部事務局は同7日、全省庁に出先機関を含めて「原則廃止」を通知。河野氏は15日の会見で「テレワークができない理由に『FAXがあるから』というのがあった。惰性でやっているものはもうやめて、メールに切り替えてくださいということ」と方針を公表した。

 その後、廃止が難しい例外について各省庁に意見を求め、「自然災害などの非常時」「国民・事業者からの申請などの受け付け・送付」「セキュリティーの確保が必要な場合」など5項目を決めた。

 では、例外項目でないFAXのやりとりは6月末で実際になくなったのか。30日にいくつかの省庁に取材した。

 農林水産省に聞くと、関連す…

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    栗林史子
    (朝日新聞記者=ダイバーシティ、企業)
    2021年7月2日17時36分 投稿
    【解説】

    取材しました。国会周りはまだまだFAXの利用が多く、各省ではそれをPDF化して共有しているという話を色々な省庁の方から聞きました。まずは永田町が変わる必要性を強く感じます。官僚からは「FAXはアタマ紙つけないといけないから面倒」との声もあり

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