サッカー応援の1300人感染 欧州選手権でパブ密集

ロンドン=金成隆一
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 サッカー欧州選手権での応援のためロンドンを訪れた英スコットランドの1294人が、新型コロナウイルスに感染していたことが6月30日、スコットランドの保健当局の報告書で明らかになった。6月18日にあった対イングランド戦のため訪れていたという。

 このうち397人はロンドン市内の「ウェンブリー・スタジアム」で観戦し、残りはパブなどで応援していたという。多くはスコットランドから鉄道などでロンドンに移動していたとみられる。どこで感染したかは明らかになっていない。

 欧州選手権は6月11日、欧州各地に分散して開幕した。英国では、欧州選手権本大会では1996年以来となる宿敵対決のスコットランド―イングランド戦に注目が集まり、大勢のファンがロンドンに集まった。スタジアム観戦できたのは定員の4分の1ほどの約2万人だったが、各地のパブや路上などに大勢のファンが密集し、深夜まで盛り上がった。

 英国ではインドで確認された変異株(デルタ株)の感染拡大で、1日の新規感染者数が増えており、6月30日に2万6068人を記録した。死者は1日10~20人前後で推移することが多く、ワクチン接種が進んでいることで重症化の拡大は防いでいるとみられている。英国では成人の約85%がワクチンの1回目を、約62%が2回目の接種を終えている。(ロンドン=金成隆一)

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