児童5人死傷、居眠り運転の可能性 現場ブレーキ痕なし

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多田晃子 上保晃平 石垣明真
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 千葉県八街(やちまた)市八街で28日、トラックが下校中の小学生の列に突っ込み児童5人が死傷した事故で、現場には目立ったブレーキ痕が確認されていないことが捜査関係者への取材でわかった。この事故で現行犯逮捕されたトラック運転手が「(東京都内から)帰る途中に酒を飲んだ」と供述していることも判明。県警は、飲酒で居眠り運転をしていた可能性もあるとみて危険運転致死傷容疑も視野に捜査を進める。

 事故は28日午後3時25分ごろ発生。市立朝陽(ちょうよう)小学校の児童5人が巻き込まれ、男児2人の死亡が確認された。残る3人のうち1人は意識不明の重体で、2人は重傷。県警は、トラックを運転していた梅沢洋容疑者(60)を自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致傷)容疑で現行犯逮捕した。

 県警によると、梅沢容疑者の呼気からは基準値を上回るアルコールが検出されている。容疑を認め、調べに「左に急ハンドルを切ったところ、電柱にぶつかってしまった」と供述している。また、勤務先によると、同容疑者は事故直後の同社の聞き取りに「(現場近くの施設から)人が飛び出してきたのでよけたところ、電柱に衝突し、その反動で小学生の列に突っ込んだ」と説明したという。

 一方、捜査関係者によると、現場付近の防犯カメラを確認したところ、事故直前に付近から人が飛び出してきた状況は現在までに確認できておらず、「人が飛び出してきた」と梅沢容疑者が説明した施設の関係者への聴取でも、飛び出しの事実は確認できていないという。

 また、仮に急ハンドルを切っ…

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