月組トップ珠城りょう 笑顔で宝塚大劇場にサヨナラ

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河合真美江
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 「千秋楽!? 冗談じゃねえ!」。宝塚歌劇団の月組トップスター珠城(たまき)りょうが21日、トップ娘役の美園(みその)さくらとともに宝塚大劇場に別れを告げた。サヨナラショーでは、出演作「BADDY」のセリフをばっちりキメて。珠城は充実感あふれる笑顔で大劇場を去った。

 本公演後のサヨナラショーは、「アーサー王伝説」の歌で幕を開けた。2016年にトップになって初めての公演。裾の長いシルバーの衣装の珠城が大階段に登場すると、入団9年目だった初々しい若き王がよみがえる。大劇場トップお披露目公演「グランドホテル」の男爵の歌は、真っ赤なバラの花束を手に情熱的に。歌いあげると、銃の音でせり下がる心憎い演出で見せた。

男役の群舞で「闇が広がる」

 「エリザベート」の「闇が広がる」は、黒い衣装で荘厳に。男役の群舞は迫力たっぷりだった。一転、「世界最強のコンビ」といえば、プレサヨナラ公演となった「幽霊刑事(デカ)」。よき相棒の鳳月杏(ほうづきあん)と楽しく歌い、入団6年目で珠城が飛躍した名作「月雲の皇子(みこ)」のソロへと続いた。

 美園は金髪に装い、「I AM FROM AUSTRIA」の「ブロンド」を華やかに歌った。

やんちゃにカッコよく黒いサングラス

 そして、待ってました! ラストはやっぱり「BADDY」が来た。珠城はフリルの袖のまぶしい白い衣装に濃いサングラス。組子をけちらし、「悪党」になりきりやんちゃに歌い踊る。大騒ぎのうちに幕は下り、最後までまっすぐ元気な明るさに満ちていた。

 緑の袴に着替えた珠城は、最…

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