クラフトビール缶人気 200種飲んだバイヤーの推しは

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斉藤太郎
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 ビールが恋しい季節。ただ、コロナ禍では、外でぐいぐい、というわけにもいかない。せめて家でおいしいビールを、というニーズを満たして人気なのが、ちょっと割高な缶入りのクラフトビール。ただ、クラフトビールの業者は大半が小規模で、缶や瓶で流通させられるのは少数。飲食店での売り上げが見込めず、打撃を受けている。

 全国のスーパー約1千店の販売動向を集計するPOSデータ提供会社「KSP―SP」によると、2020年度の国産地ビールの販売金額は前年度に比べて20%余り伸びた。

 スーパーマーケット「成城石井」でも、今年4月の都内約90店舗でのクラフトビールの売り上げは、前年に比べて約7%増。「大手の一般的な缶ビールはほぼ横ばいだったのに比べ、好調ぶりが目立ちます」とバイヤーの星野鉄兵さん。

記事の後半では、成城石井の「売れ筋3品」と星野さんの「おすすめ5選」を紹介します。

 割高なクラフトビールを購入する「プチぜいたく」指向は高まっているのか。

 星野さんは「お客様の一部にそういう傾向が出てきている」とみる。「クラフトビールは個性の幅が大きい。新しいものへの興味が強い若年層に支持をいただいているのでは」。これまでクラフトビールは海外メーカーの商品を中心に販売してきたが、国内メーカーの質が上がってきているため、比率を増やしている。

 成城石井で一番売れているの…

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    江渕崇
    (朝日新聞経済部次長=日米欧の経済全般)
    2021年6月17日16時15分 投稿
    【提案】

    今春までの米国駐在でクラフトビール、とくにIPAの濃厚な味に目覚めました。自由に出張ができた時代は、降り立った街の飲み屋でローカルなIPAを試すのが大きな楽しみでしたし、コロナの巣ごもりの1年間は、スーパーで全米各地のクラフトビールを買い込

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    鵜飼啓
    (朝日新聞オピニオン編集長代理=国際)
    2021年6月19日12時49分 投稿
    【提案】

    ニューヨーク支局で一緒だった江渕記者がコメントしているのを見て、私も一言言いたくなりました。同じくIPAにはまった一人です。各地に本当にいろんなビールがあり、出張時の楽しみでした。今だから言いますが、帰りの空港のバーで搭乗前に一杯とか、よく

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