年間で最良品質の「春蚕繭」1トン出荷 群馬・富岡

角津栄一
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 年間で最も質が良いとされる春蚕繭(はるごまゆ)が14日、養蚕事業者から出荷された。蚕糸・絹業に携わる事業者らでつくる富岡シルクブランド協議会(群馬県富岡市)が荷受けをし、約1トンの繭が集まった。

 協議会によると、この日は富岡市内の6養蚕事業者から、県が開発した高級品種「ぐんま細」など2品種が出荷された。繭は袋から作業台に広げられ、汚れているものなどを除き品質検査をした。

 約300キロの繭を出荷した甘楽富岡蚕桑研究会の高橋純一会長(72)は4日前から家族3人で出荷の準備をしてきた。「養蚕をする農家は減り、高齢化もしている。だが富岡製糸場世界文化遺産に認定され、養蚕を伝えていくのが我々の責務。家族で一生懸命に蚕を育て、無事にきれいな繭を出荷できて良かった」と話した。(角津栄一)

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