二階氏 野党の内閣不信任「年中行事。特別な思いない」

野平悠一
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 自民党二階俊博幹事長は15日午前の記者会見で、野党側が提出した内閣不信任案について「年中行事のように、こういう時期が来たらよくお出しになるから特別の思いも何もない」と述べた。

 二階氏は、野党側が内閣不信任案を提出したことを受けて菅義偉首相と電話で対応を協議し、同日の本会議で否決する方針を確認した。二階氏は会見で「(野党の)数が足りないんだから否決は当たり前ではないか」と発言。「国民の支持がどの辺にあるかを考えてお出しになる方は、しっかりお出しになったら良い」と野党側の動きを批判した。

 また、二階氏はこれまで野党側が内閣不信任案を提出した場合は首相に解散を進言する考えを示してきたが、この日の会見では「解散はこれは総理のご意思で最終的にはお決めになること。常識的にはもうこの時間になってはないだろう」と発言。今国会中の衆院解散・総選挙の可能性を否定した。(野平悠一)

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    佐藤武嗣
    (朝日新聞編集委員=外交、安全保障)
    2021年6月15日12時40分 投稿
    【視点】

    先週には「覚悟を持って不信任案を出される場合はどうぞ。直ちに解散します」と強気の構えで、野党からの内閣不信任案提出を牽制した自民党の二階幹事長。しかし、いざ野党が不信任案提出に踏み切ると、「常識的にはもうこの時間になっては(解散は)ないだろ

    …続きを読む