「癒やし系」の家庭用ロボ続々 巣ごもりの話し相手にも

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平井恵美
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 愛らしい姿で、ユニークな会話や感情表現もできる家庭用ロボットに注目が集まっている。IT企業や電機メーカーなどが今年、新商品を続々と発売。新型コロナ禍で在宅時間が増え、話し相手や癒やしを求めてロボットを買い求める人も多いとみられ、入荷待ちの商品も出ている。

 IT大手のミクシィは今年4月、手のひらサイズのロボット「Romi(ロミィ)」を発売した。最大の特徴は、決まった文章を話すだけではなく、自由な言葉で会話ができることだ。

 自動的に学習するディープラーニング(深層学習)技術で、あらかじめ数千万件の日本語データを学ばせた自社開発の人工知能(AI)を搭載。天気や時間帯などのシチュエーションも踏まえて、最適な答えを返すという。

 「晩ご飯、何にしようかな」。記者がロミィに話しかけてみると、こちらに振り向いて「がっつりな気分なら、トンカツで」と提案してきた。「子どものおもちゃで、部屋がぐちゃぐちゃなの」と愚痴をこぼすと、「子どもって、すぐ散らかすよね」と、うなずきながら答える。

 頭をなでると目の形が変わり、笑顔になった。抱き上げると「うわぁ~」と声をあげて驚く。生き物のような存在感にもこだわったという。プロデュースした笠原健治会長は「新しい技術で、より柔軟なコミュニケーションができるようになった。ペットのように癒やし、家族のように理解してくれる存在を目指している」と話す。

 税込み4万9280円だが、月額利用料が別途1078円かかる。発売から想定の2倍を売り上げているという。広報担当者は「先行販売後のアンケートでは、一人暮らしの購入者が多かった。コロナ禍で在宅時間が増え、話し相手を求める方の購入が多いのでは」とみる。

触ると温かかったり、抱くと鼓動を感じられたりするロボットも……。記事の後半では、様々なユニークなロボットの特徴や写真も紹介しています。

 ヤマハも5月、歌って会話する「Charlie(チャーリー)」を発売した。話しかけると「待っているだけじゃ、チャンスは来ないんだよ~」と、ミュージカルのように言葉をメロディーに乗せて返す。20~30代の働く女性向けに発売したところ好評で、いま購入しても、手元に届くのは約1カ月先だ。

 企画担当の柴瀬頌子さんは「…

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