古民家の縁側でゆったりとした時間を 13日に再開

中村尚徳
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 縁側に腰を下ろし、里山の風景をながめながら、ゆったりとした時間を過ごしてみませんか――。そんな「サシバの里の縁側めぐり」が13日、栃木県市貝町で開かれる。昨年はコロナ禍で中止となったため、1年7カ月ぶりとなる。

 縁側めぐりは2017年6月、静岡市の山あいでの「縁側カフェ」を参考に始まった。都会の人たちに農村生活や自然に親しんでもらい、農村を元気にしようという狙いだった。

 縁側を提供する民家の自家製漬けものなどの、お茶うけを味わいながら会話を楽しむ。祖父母の家に里帰りしたような懐かしさが人気を呼んだらしい。18、19年は年3回催した。しかし、新型コロナウイルスの影響で、一昨年秋を最後に休止していた。

 再開の検討にあたって感染対策が議論になった。お茶を出すのはやめた方がいい。でも、縁側めぐりの楽しみが半減する。それでも「せっかく定着してきた行事。来てもらうことが大事じゃないか」(町観光協会の添田真一事務局長)と再開が決まった、という。

 今回、縁側が開放されるのは築180年の国指定重要文化財「入野家住宅」と、築160年の古民家を使っている「サシバの里自然学校」。ほかに民泊施設での生き物観察ガイドの依頼など町内の自然を満喫できる。

 参加無料。トマトなど旬の採れたて野菜を販売する場所もある。詳しくは主催するサシバの里協議会のウェブサイトか同協会(0285・68・3483)へ。(中村尚徳)

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