政府が東京と大阪に設置した新型コロナウイルスワクチンの「自衛隊大規模接種センター」をめぐり、防衛省は8日、前日から受け付けを始めた枠の予約状況(8日午後5時現在)を発表した。東京会場(予約枠14万件)で空いているのは約9割の12万2287件、大阪会場(同7万件)で約8割の5万4711件となっている。

 今回発表されたのは、14~27日の接種分。東京会場は東京、埼玉、千葉、神奈川の4都県、大阪会場が大阪、京都、兵庫の3府県に住む高齢者に応募資格がある。東京会場では7日午前11時から、大阪会場は同日午後1時から受け付けが始まっている。28日以降は2回目の接種が中心となるため、防衛省は早めの予約を呼びかけている。

 予約が低調な理由について、岸信夫防衛相は8日の閣議後会見で「自治体の接種が本格化してきていることが要因かもしれない」と話した。(松山尚幹)