東京都で新型コロナウイルスに感染した人のうち、職場で感染した割合が増加している。直近1週間では15・8%に上り、2週間前よりも6割弱増えた。小池百合子知事がテレワークの徹底とともに、対策としてアピールするのが午後8時までの帰宅。都はカエルのイラストを使った帰宅キャンペーンを展開するが、ネット上では「逆に電車が混む」などと批判の声が相次ぐ。

 「職場での感染が上昇した。感染に気づかずにウイルスが持ち込まれている恐れがある」

 4日に開かれた都のモニタリング会議。専門家はそう指摘し、手洗いやマスクの正しい着用といった感染防止対策の徹底を呼びかけた。

 職場で感染する割合は増加傾向にある。1週間ごとの感染経路別でみると、5月17日までが10・0%、24日までが14・4%、31日までが15・8%と徐々に増加。都によると、マスクをせずにミーティングをした例のほか、新入社員の研修や、昼食時に感染した事例が確認されているという。

 都がテレワークの徹底とともに、呼びかけに力を入れているのが午後8時までの早い時間帯での帰宅だ。新型コロナ対応の特別措置法に基づく要請で、出勤せざるを得ない人たちを想定している。都の担当者は「国が基本的対処方針で示している午後8時以降の勤務抑制に準じている」と説明する。

都幹部「なぜ8時か、説明が不十分」

 小池知事も6月4日の定例会見…

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