マッチングアプリ各社、退会者の個人情報いつまで保存?

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益田暢子 平井恵美 中島嘉克
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 ネット上で恋人や結婚相手を見つけるマッチングアプリ大手「Omiai(オミアイ)」で5月、退会者を含めた利用者の運転免許証などの画像データ約171万件が流出した恐れが発覚した。こうしたアプリは年齢確認が必須で、運営会社は身分証明書データの送信を利用者に求めている。流出すれば悪用される危険性が高い個人データを、各社は退会後、いつまで保存しているのか、主なマッチングアプリに尋ねると、思わぬ違いも浮かび上がった。

 オミアイは、会員情報を管理するサーバーが不正アクセスを受け、免許証・健康保険証・パスポートなどの画像データが流出した恐れがある。この中には退会者の情報も含まれていた。退会後も10年間は個人情報を保存していたためだ。また、これらのデータは暗号化処理をしていなかったという。

 個人情報保護法では、利用目的がなくなった個人情報は、速やかに消去するよう努めなければならないとしている。ただ、具体的な年数など期間の定めはないため、退会者の個人情報をいつまで保存するかは、各社の判断に委ねられているのが実情だ。

 オミアイを運営するネットマーケティングは「10年」の根拠について、退会後に発覚した会員同士のトラブルによる賠償請求などに備えて、民法で債権を請求できる期間が10年となっていることなどを参考にしたと説明。問題を起こして退会した人の再入会を防いだり、警察に捜査協力で情報を提供したりする可能性も挙げる。ただ、今回の問題を受けて、「一律10年について見直しを検討する」(同社広報)という。

 他のアプリはどうか。

 世界各国で利用されている米…

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