官邸の鶴の一声 自衛隊が大規模接種も「数は稼げない」

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成沢解語 添田樹紀 小野太郎
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 政府が東京と大阪に設置する新型コロナウイルスワクチンの「自衛隊大規模接種センター」をめぐり、自衛隊が「突貫工事」で会場設営を進めている。自衛隊史上初めてという「作戦」が、動き出した背景は。政権の思惑は。

 東京都心の15階建てビルは壁を白く塗ったり、床にシートを張ったりする改修工事が続く。使われていなかった大手町合同庁舎3号館(東京都千代田区)で「突貫工事」(自衛隊関係者)が進むのは、大規模接種センターの東京会場となったためだ。

 力を入れるのが「密」対策。医官が予診したり、看護官らが接種したりする部屋には、高さ1・88メートルの仕切りを設置。空気を循環させるサーキュレーターも置く。接種を受ける人が座る椅子も、手を伸ばしても隣の人に触れられない1・3~1・5メートルの間隔を空ける予定だ。

 各階に予診、接種、経過観察などの部屋を設けるが、最大で1日1万人に接種するという会場の動線がどうなるのかは不透明。24日までに数百人規模を同時に受け入れる予行演習をするという。

 大阪会場の大阪府立国際会議場(大阪市北区)でも準備状況を公開。飛沫(ひまつ)拡散防止のアクリル板の組み立て作業が進んでいた。

 東京会場を視察した中山泰秀防衛副大臣は自衛隊の医官らを前に「自衛隊の歴史が始まって以来、初めてのオペレーションに臨むことになる」と語った。

副長官が「突然言い出した」

 そんな史上初という活動は「…

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