宝塚・月組トップの珠城りょう 桜吹雪のさよなら公演

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河合真美江
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 太い幹がまっすぐ空に向かって伸びていくよう。若武者がりんとして舞台の真ん中に立っている。まさしく月組トップスター珠城(たまき)りょう。南北朝時代の動乱期を駆け抜けた楠木正行(まさつら)が、宝塚の男役ラスト。それがどんぴしゃりの役なのだ。5月15日、宝塚大劇場でさよなら公演の幕は開いた。

 「桜嵐記(おうらんき)」は上田久美子の作・演出。これまで数々の月組作品を手がけ、成長を見守ってきた人が珠城にあてて書いた役なのだから、期待は裏切らない。愛のエールを感じた。

 「戦友と言って下さる上田先生の愛情にこたえて、男役の集大成をお見せしたい」と珠城も公演に向けて笑顔で話していた。

 後醍醐天皇についた父楠木正…

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