地方の街から医療から、漏れる悲鳴 急展開の宣言拡大

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 新型コロナウイルスの感染拡大がとまらず、緊急事態宣言の対象に北海道と広島、岡山の両県が急きょ加えられた。宣言に準じるまん延防止等重点措置の対象も拡大。医療現場の状況が深刻さを増す一方で、飲食店や観光業からは嘆きが漏れる。

 「感染者数が多すぎる。宣言が出れば横ばいくらいにはなるんじゃないか」

 札幌市の無職男性(72)は宣言についてこう語る。不安なのは、飲食店を営む次男のこと。時間短縮営業や休業の要請が出れば、補償だけでは店を維持できない。「今に札幌の店がみんなつぶれてしまうのでは」と声を落とす。会社員女性(45)は「みんな自粛要請に慣れているので、宣言に効果があるか疑問だ」と話した。

 札幌市に隣接する小樽市。すし店おかみの女性(59)は、重点措置から一転して宣言が出されることになり、店への「要請」の内容が気がかりだ。「補償がどうなるのかなど、色んなことがわからず不安」。函館市居酒屋を営む男性(56)は「いつまで繰り返すのか。やるなら中途半端でなく徹底してほしい」と注文を付けた。

「コロナとの戦い、ゲリラ戦のようなもの」

 北海道の新規感染者数は4月…

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